登場人物図鑑(黄門山)


 摩雲金翅・欧鵬(まうんきんし・おうほう) 火属性

 黄門山のリーダー。
 やんちゃなガキ大将がそのまんま大人になったような男。
 腕は立つがわがままで、いつも蒋敬たちを困らせている。

 ケンカ大好きヤンキー体質。暑がりなので上着をまともに着ない。
 馬麟たちからはオバカ呼ばわりされているが、なんだかんだで信頼もされているらしい。

 元々は軍人だったが、性格の問題で早々に解雇され、その直後に諸国をブラブラしていた馬麟と
 腐れ縁になった。
 コンビを組んで流れ者をやりながら掲陽に辿り着き、そこでハデに暴れたため、
 李俊たちにボコられて『掲陽においておけない荒くれ者・厄介者たちを隔離しておく場所』こと
 黄門山に放り込まれる。
 かなりの槍使いなので、すぐにそこのナンバーワンになった。
 以来、掲陽メンツとは着かず離れずの付き合いを続けている。
 猪突猛進な性格を反映してか、突進からの突き技を得意とする。

 李俊のことを、黄門山に放り込まれた恨み+同じ槍使い+リーダー同士という立場のせいか、
 一方的にライバル視している。
 いつも手合わせ(という名のケンカ)の機会を窺っているが、大抵張横や穆弘に阻まれて終わる。

 禁句は『トリ頭』。頭が悪いのを実は気にしているので、すぐキレる。



 鉄笛仙・馬麟(てつてきせん・ばりん) 木属性

 欧鵬のパートナー兼悪友。黄門山の中では欧鵬に次ぐ実力者。
 クールでちょっとキザ。欧鵬の暴走を諌める役。
 爬虫類顔で、右頬に開けた二つのピアスと、ゆるくしばった髪型が特徴の男。 
 趣味は笛の演奏で、なかなかの腕前。
 ゆっくりできる時間があれば、自分で竹や金属で新しい笛を作ったりもする。

 元・流れ者で、欧鵬とコンビを組んで結構長い。
 そのため、いつも欧鵬のおもりをさせられるのがちょっと不満。
 蒋敬や陶宗旺とは普通に仲良し。特に苦労人体質の蒋敬には気を遣っている模様。

 掲陽で暴れた欧鵬の巻き添えを食う形で黄門山に放り込まれたが、入ってみれば黄門山の
 生活は至れり尽くせりだったので、実は李俊たちにそれほど恨みはない。

 戦闘では、馬麟が大刀(薄く砥いだ超軽量のもの)を風車宜しく振り回して雑魚をなぎ倒し、
 その隙に欧鵬がボスを討ち取るというスタイル。

 



 神算子・蒋敬(しんさんし・しょうけい) *字変えてます 土属性

 黄門山の副頭領。
 家計を預かり、わがまま欧鵬を叱り、皆をまとめる黄門山のおかあちゃん。
 数学がとても得意。白髪で垂れ目、『温和そうな典型的文官』といった風貌。

 元書生だが、科挙に落ちて軽くグレて武の道に走り、掲陽で暴れて黄門山に放り込まれたという、
 穏やかな外見と物腰からはちょっと想像できない経歴の持ち主。
 そのため、文官タイプの割には意外と腕が立つ。
 たっぷりした右袖には鉄製そろばん、左袖には小太刀が仕込まれている。

 何でもそこそここなせてしまうが、反面器用貧乏だと本人はかな〜り気にしており、
 『中途半端』という言葉は禁句。



 九尾亀・陶宗旺(きゅうびき・とうそうおう) 金属性 

 元農民の黄門山メンバー。
 少々ぽっちゃり系ですきっ歯の、愛嬌のある顔と性格をした男。

 実は、他のメンバーのように掲陽で暴れたから黄門山に放り込まれたのではなく、黄門山の生活水準を
 上げるために、李俊からスカウトされた存在。(勿論、そのことは他言しない約束をしている)
 そのため、他のメンバーとは一線を引いた素朴な性格をしているし、李俊たちに対してとても好意的。
 黄門山の暮らしは性に合っているらしく、楽しんで暮らしている。

 めったなことでは怒らないが、『モブ顔』という言葉にだけはキレて鍬を振りまわす。
 農作業で鍛えられた身体の戦闘力は、意外とあなどれない。