登場人物図鑑(江州)


 神行太保・戴宗(しんこうたいほ・たいそう) 木属性

 江州の牢役人。
 神行法という恐るべきスピードで走れる術(風の術、木属性)の使い手。
 李逵の母親とは昔からの知り合い(近所のお姉さん的存在)だったため、
 どうしようもない李逵を「まあ罪人の抑止力にはなるかな…」と雇ってあげていた。
 手のかかりすぎるでっかい弟のお兄ちゃん。

 性格はかなりのやり手。
 しっかり自分の中の損得勘定で動ける仕事人間。
 武力というのはちょっとないけど、神行法のおかげで伝令(パシリ)としての信頼はMAX。



 黒旋風・李逵(こくせんぷう・りき) 火属性

 梁山泊のけだもの。
 とにもかくにもひとごろし大好き。
 何度人に言われても、ひとごろしが悪いことだと理解できない困ったおつむの持ち主。
 頭が悪いからなのか、聞く耳持たないのかは定かではない。
 武器は両手斧の、元気いっぱいあふれすぎバーサーカー。

 戴宗の元で(本人的には)大人しく仕事してたいが、宋江と出会って色々目覚めてしまう。
 ボサボサ頭や半裸でいたこと(←すぐに洋服を破ってしまうので)も気にするようになり、
 侯健にカッコイイ(本人談)服をねだったり、カッコイイとこを見せたがるようになった。
 ただし、「服をまともに着てくれるようになるのはむしろいいことだが、顔が凶悪なので、
 髪の方は切らない方がみんなのため」と、戴宗がさりげに誘導している。

 暴力的な面がとてつもなく目立ってしまうが、ピュアで単純バカで家族思いな性格。
 たいていのもの(人を含む)は壊してもなんとも思わないが、「自分の家族」と認識するものは
 大好き・絶対守るというタイプ。
 おかあちゃんはもう不可侵の存在、宋江は将来のお嫁さん兼女神、戴宗はおにいちゃん、
 侯健は優しいおねえちゃん、野生児鮑旭は弟、燕青は心の友(一方的)…というように、
 仲間のことは家族のように大切にしている。
 ただし、李俊のことは「なんか分からんがムカツク」。

 



 病大虫・薛永(びょうたいちゅう・せつえい) 金属性

 流れの薬売り。
 元々下級だが軍人の家系だったが、家が落ちぶれ、棒芸をしながら薬を売って暮らしていた。
 流れ着いた掲陽にて、形だけでいいから穆家に挨拶に行かなければいけないところを、
 (元々は軍人家系というささやかなプライドもあって)理不尽だと拒否したため、
 大きなトラブルになってしまう。
 トラブル解消後は穆家に留まり、改めて仕事を探してもらっていたので、そのまま彼らとともに
 宋江救助に参加し、梁山泊までやってきた。

 地味で真面目な性格で、濃ゆいメンツの揃った梁山泊ではぶっちゃけ埋もれ気味。



 通臂猿・侯健(つうひえん・こうけん) 土属性 

 梁山泊の被服を一気に引き受ける、手先の器用な女性。
 薛永とは同郷。以前からたまに話したり、棒を教わったりしていた。
 (インドア女性なので決して強くはない)

 洋服から軍旗から、とにかく被服方面に特化した職人キャラ。
 人当たりのいい大人のお姉さんで、李逵等のムチャな注文も笑顔で、さりげな〜く、
 納得のいく修正をした上で引き受けてくれる。
 かわいいものが欲しいとキャラ的に言い出せない索超にそっと差し入れをしてあげる等、
 さりげない親切が光る。

 穆弘達が情報収集のため薛永を江州に送り込んだ際に再会し、幼馴染ということもあって、
 以降彼と一緒にいることが多くなる。